毎月第1・第4月曜日は、介護施設さんへの訪問理容の日。今日も、いつも通りにカットにうががいました。
今日の話は、blogに書こうか…書かない方が良いのか?迷いましたが、現在の施設に伺うようになった当初から月に一度必ず予約を入れてくださったお父さんへの感謝の気持ちを込めて書きます。
介護施設の入所者さんの中には、ご夫婦で入ってみえる方も当然!みえますよね。
ボクらがカットに伺うと、月に一度予約を入れてくれるご夫婦がみえました。施設の方のはからいで、職員さんが、毎回!同じ時間に2人を理容コーナーに連れてきてくれます。
お父さんは、寡黙な人でほとんど喋りません。でも、とても柔和な表情の方で、いつも少しだけ微笑んでいるような人でした。対照的にお母さんは、ずっと喋り続けている人でした😅
お母さんの話の内容は、いつも…
『あんた達は、まだ若いでいいね〜『2人で仲良く仕事ができていいね〜。』『うちも商売をしとったけどケンカばっかりしとったわ(笑)』から始まります。
きっと!ボク達を見て、30年前の自分たちの姿を思い出していたのかな〜なんて思いながら聞いていましたが、ボクもそのご夫婦に会うと、30年後の自分たちの姿を想像していました。
そんなペースが月に一度、半年程続いていたと思います。桜の話をしたことは、覚えているので、3月までは、2人でみえてたんでしょうね。
4月の4週目と5月の1週目は、営業自粛のため、施設にも伺えませんでした。自粛明け、5月11日の訪問理容の時は、お父さんだけは、予約してくれていました。お母さんの方は、みえなかったので具合でも悪くなければいいな〜なんて思っていましたが…
そして、今日!事前にFAXしてもらってた予約表にお母さんの名前があったので、楽しみに施設に向かいました。
男性2名のカット・顔剃りを終え、お母さんがみえて、すぐに…お母さんの口から思いがけない言葉を聞きました。前回!お父さんのカットをさせてもらって、10日後位にお父さんは、旅立たれたそうです。キレイな頭で逝けて良かったよ。ありがとうね。と言って頂きました。
お母さんの顔剃りをしていた、嫁も一瞬!言葉に詰まり、あのお父さんの柔和な表情も思い出しました。
お母さんが、こんなことも言ってくれました。お父さんが最後に入院された病院が小林記念病院。うちの店が小林病院の近くだよ!って言ってたのを覚えていてくれて、お父さんの入院中に、いつも来る床屋さんは、この近くなのかな〜と思っていてくれたそうです。
ボクらが、そのご夫婦と出会って、3年足らずだと思います。当然ですが、施設での訪問理容は、高齢者の方の話すことだけを聞くようにしています。だから、お客様の過去のことは、職業も住んでみえた町も何も分かりません。もちろん、時々、いっぱい話してくれる方もいますが(笑)大抵は、そんな状態の方は、少ないです。
でも、今日改めて、人ひとりの終末期に理容というカタチで関わることが出来る訪問理容の仕事の意義を『キレイな頭で逝けて良かったよ』という奥さんの一言によって気づかせてもらうことができました。
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